店舗を初めて立ち上げる時、一般にどんな事を問題にするだろうか。開業資金・店舗デザイン・品揃えやメニュー・収支計画・・・等は、誰でも検討するであろう。しかし、意外に関心が低いのが立地に関する問題である。開業後まもなく、「しまった!」と後悔する人が多い。
店舗立地(店舗探し)に明確な当てが無い場合は、まず地図を眺める事をお薦めする。例えば、東京都心の地図を見ると、目黒駅が品川区にあったり(品川駅は港区にある)、駅から近い場合でも途中に大きな寺社・公園・大学・幹線道路・工場等があって駅前立地にならない事等に気づく。当然であるが、地域を限定して店舗探しをする時は、紹介を受ける前に現地に行って周辺を観察する(店舗だけ調査に行く人が案外多い)。街の活気度・商店街の繁盛度と業種構成・核店舗の業種と人気・競合店の有無・通行者の服装や表情等を観察する。また、周辺の河川・橋・踏切・道路の傾斜と坂道等を見落とさない。
さらに、次のような点にも留意する。(1)当該地の不動産屋で賃貸料相場や空室状況を確認する(2)駅前で開業する場合は、出口による活況の差を比較確認する(3)1度は悪天候の日に行き、普段との違いを確認する(水はけが悪くないか、車渋滞等)。