帝国データバンクが発表した輸出企業の実態調査結果によると、海外との間で、直接または間接に輸出取引を行っている企業は国内に3万4870社あることが明らかになった。また、ほぼ半数が減益だった。この調査は11月9日時点で実施した。
輸出企業を業種別で見ると、「製造業」が1万5348社で、全体の44%を占めた。次いで「卸売業」が1万5132社で同43.4%だった。この2業種で全体の9割近くを占めている。業種細分類では、自動車、電機・機械、鉄鋼関連が目立つ。年商規模別では、「1億~10億円未満」が1万5581社でトップ、以下、「10億~50億円未満」(9223社)、「1億円未満」(3974社)などの順で、10億円未満の中小企業が全体の過半数を占めた。
直近決算および前期決算の当期純損益が判明した2万3667社の損益状況を見ると、「減益」が1万1304社(構成比47.8%)で、ほぼ半数が利益水準を落としている。年商規模別では、「1億円未満」の減益比率(50.3%)が最も高く、唯一過半数を占めている。輸出企業を都道府県別で見ると、東京都が1万895社で最も多い。以下、大阪府(5471社)、愛知県(2276社)、神奈川県(2122社)、埼玉県(1546社)などが続いている。
■参考:帝国データバンク|「輸出企業」の実態調査・輸出企業は国内に3.5万社、半数が「減益」 ~ トランプ大統領誕生による保護主義台頭、円高等の影響懸念 ~|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p161102.html