上半期の融資実績、40%増 農林水産事業向け―日本公庫

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日本政策金融公庫農林水産事業の28年度上半期の融資実績が1,857億円と前年同期比40%も急増した。特に、規模拡大などの攻めの経営展開に取り組む担い手農業者や新規就農者への融資が伸長。業種別でも前年同期と比較し、農業、林業、漁業、食品産業の全分野で増加した。

農業分野への融資は前年同期比33%増の1,277億円。このうち農業者向け資金は、「人・農地プラン」としての地域農業の担い手、特にTPPによる新たな国際環境へ攻めの経営を行う農業の担い手や、農業を開始する新規就農者などへの支援を積極的に行った結果、融資実績は30%増の1,211億円となった。農業を開始する新規就農者向けの青年等就農資金の融資実績は17%増の42億円となり、573人の新規就農者の経営開始を支援した。

林業分野は26%増の92億円。漁業分野は19%増の106億円。新しい操業・生産体制への転換を目指し、構造改革に取り組む漁業者の大型漁船建造などの需要に積極的に対応した。食品産業分野も、国産農林水産物を取り扱う食品製造業者や食品流通業者向けに、衛生管理意識の高まりを背景としたHACCP導入等のための設備投資需要の増加に対応し381億円と、84%もの大幅な伸びを示した。

■参考:日本政策金融公庫|農林漁業・食品産業向け融資、担い手農業者や新規就農者を中心に伸長~規模拡大など攻めの経営展開を支援、28 年度上半期実績は1,857 億円~|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_161117a.pdf