Weeklyコラム やる気を高める工夫

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商店街の八百屋や魚屋の店員が大声で発する口上は、今も大変有効である。元気の良い口上で、野菜や魚がより新鮮に見えるから面白い。商売はまず店員のやる気とお客を楽しませる工夫が大切である。その度合い次第で成功の確率が決まる。

井原西鶴の『日本永代蔵』に、こんな話がある。ある染物商人が縁起の良い夢を願って宝船を敷いて寝たり、節分の豆を「福は内」と随分蒔いたりしたがその甲斐も無く貧しさから抜けられなかった。それでも挫けず、商人は更にやる気を出して普通とは逆に貧乏神を祀ったところ、貧乏神から感謝されて繁盛のヒントになるお告げがもらえた。その後、このヒントから画期的な商品を編み出して大金持ちになったと言う。

また、二宮尊徳は農民指導の中で、「ナスに向って言葉でなれなれと言ってもダメで、水や肥料をやらねば良い実はならない」と言った。同様に、社員のやる気は言葉で叱ったり注意したりするだけでは高まらない。

例えば、次のような工夫が有効であろう。(1)上司と部下のコミュニケーションを増やし、上司に悩みが気軽に相談出来る(2)上司は部下を平等に扱い、欠点の発見よりも美点をいかに褒めるかに努める(3)部下に目標を持たせ、その達成が「自己の幸福になる」という思いを抱かせる。