学生アルバイト保護の動き 厚労省が要請

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コンビニや飲食店などでの学生アルバイトをめぐるトラブルが多発している。今年1月に高校生がアルバイト先のコンビニにおいて、労働基準法違反があったとして労働組合に加入した上、改善を求める団体交渉を申し入れたことが ニュースになった。賃金の計算が15分単位のため無償労働が発生している、レジの現金が不足した場合にアルバイトが自腹で穴埋めさせられるなどと主張、コンビニのイメージダウンにつながった。

厚生労働省の「高校生に対するアルバイトに関する意識等調査」においても、学生アルバイト側は使用者に対して大きな不満があることが明らかになっている。同省ではそのような状況を踏まえて、文部科学省と連携して、高校生アルバイトの多い業界団体に対し、高校生及び高等専修学校生のアルバイトに関し、労働基準関係法令遵守のほか、シフト設定等の課題解決に向けた自主的な点検の実施を要請した。

また、要請に先立ち、一般社団法人日本経済団体連合会、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会に対しても労働基準関係法令の遵守や、シフト設定などの課題への配慮について要請を行っている。学生アルバイトだからと甘く見て、いい加減な労務管理を行っていると大きなトラブルになりかねない。