国税庁は先般、27年度の異議申立ての状況を取りまとめた。法人税を除くすべての税目に係る件数が増加し、計3,191件(前年度比15.8%増)となった。要処理件数は3,841件で、3,200件が処理された。認容の件数は270件で、全体の8.4%。一部認容が212件、全部認容が58件であった。3カ月以内に処理された割合は、99.3%。
また、国税不服審判所は同年度の審査請求の概要を発表。件数は計2,098件(同3.3%増)。要処理件数は3,718件(同19.2%減)で、処理を終えたのは2,311件(同22.4%減)であった。うち棄却が1,615件と、69.9%を占めた。認容の件数は184件で全体の8.0%と、前年度と同率。内訳は一部認容147件、全部認容37件であった。審査請求があってから1年以内に処理された件数の割合は92.4%となった。
一方、訴訟の概要についても国税庁から公表された。法人税及び徴収関係に係る事件の減少に伴って発生件数は231件となり、過去10年間で最も少なくなっている。終結件数262件のうち、棄却が208件で79.4%を占めた。国側が敗訴したのは計22件で全体の8.4%。一部敗訴は3件、全部敗訴は19件であった。
■参考:国税庁|平成27年度における異議申立ての概要|
■参考:国税庁|平成27年度における審査請求の概要|
■参考:国税庁|平成27年度における訴訟の概要|
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/igi_h27/index.htm
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/shinsa/index.htm
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/sosho_h27/index.htm