スポーツ・娯楽・音楽・服装・食品・髪型等の流行は時代とともに変化する。しかも、昔流行したものが一旦廃れて、世間が忘れた頃に再び流行することもある。但し、廃れた流行が復活するか否か、その時期がいつかはほとんど分からない。
最近、ある商店街の祭りイベントに行って驚いた。イベントは、昭和30~40年代に流行したエレキギターの路上演奏だった。大勢の聴衆のほとんどが60歳代以上の男女なのである。若年者は少ないが、演奏後の拍手喝さいは非常に盛大だった。世代によって流行が大きく違うことを痛感した。また、新聞報道によると、最近の大学生はパソコンをしない割合が増え(スマホで間に合う)、就職後の仕事に支障があるそうだ。むしろ、団塊世代以下の中高年の方がパソコンに熱心ということで、10年前の状況と反対になったようだ。
商品開発や販促企画等をする時、担当者の思い込みだけで企画すると的外れになることがある。自分の世代の青年時代に流行したものが次世代で見向きもされなくなったり、一旦廃れていた流行でも特定世代が年を重ねるに従って復活したりすることもある。例えば、今はやや低調なスキー・ゴルフ・パチンコ等が、中心利用者の世代交代により復活することもあり得る。