日本企業の74%、輸出拡大へ 海外需要増等で-ジェトロ調査

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日本貿易振興機構(ジェトロ)はこのほど、2015年度の日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査結果を発表した。今後3年程度の経営方針として、「輸出を拡大する」と答えた企業の割合は74.2%(前年66.2%)と、比較可能な11年度以降で最も高い水準となった。

輸出を拡大する理由では、「海外需要の増加」との回答が73.8%で最も多く、「国内需要の減少」(55.8%)、「円安による価格競争力の向上」(20.1%)が続いた。海外事業を拡大すると答えた企業は53.3%と過半を超えたが、前年(56.7%)から低下した。拡大を図る国・地域については、中国が53.7%(前年56.5%)、タイが41.7%(同44.0%)で、1位、2位を占めたものの、前年に比べて減った。

一方、3位の米国は33.7%(同31.3%)、4位のベトナムは32.4%(同28.7%)で上昇した。ジェトロは「米国は景気回復により消費市場としての重要性が増している。ベトナムは中国の人件費上昇を受けて、エレクトロニクス分野などで生産拠点のシフトが進んでいる」(国際経済課)と分析している。この調査は15年11月25日~16年1月6日にかけて9893社を対象に実施し、3005社から有効回答を得た。

■参考:JETRO|2015年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査|

https://www.jetro.go.jp/news/releases/2016/749840002ccf19fe.html