金融庁はこのほど、昨年12月21日に開催した「金融仲介の改善に向けた検討会議(第1回)」の議事要旨及び配付資料を公表した。冒頭牧島内閣府大臣政務官は、「金融機関には、担保・保証に依存する融資姿勢を改め、取引先企業の事業の内容や成長可能性などを適切に評価した上で、融資や本業支援等を通じて、生産性向上、円滑な新陳代謝の促進を図り、我が国経済の持続的成長や地方創生への貢献が期待されている」と挨拶。
引き続き議論のテーマ【地域金融の現状と課題】において、○事業性評価に基づく融資や本業支援の能力向上○事業性評価に基づく融資の持続可能なビジネスモデルとしての位置づけ○グランドデザイン作りへの関わりを含めた主体的な行動○必要な役割を果たすための人材、組織、評価体系等に関して議論された。
金融庁は昨年のリーフレットで、事業者に向けた金融機関の融資スタンスとして(1)事業性評価に基づく融資等の促進、(2)「経営者保証に関するガイドライン」の活用促進、(3)「短期継続融資」を通じた運転資金融資の円滑化、等を明示している。今後専門家の改善計画作成支援においても財務改善を超えた事業性評価~組織見直し~セグメント計画等の支援が強く求められそうだ。
■参考:金融庁|金融仲介の改善に向けた検討会議(第1回)議事要旨及び配付資料|
http://www.fsa.go.jp/singi/kinyuchukai/siryou/20151221.html