近年目立つテレビ番組として、タレントが出演して知識や推理等を競うものが多い。娯楽番組としては面白いと思うが、生活や商売に活用出来る知恵にはならない。ところで、企業経営に有効活用出来る知恵としては、どんなものがあるだろうか。知恵の評価序列は人により区々だが、筆者は次の5項目を上位に挙げてみたい。
(1)SWOT分析:戦略構築の分析技法で、「強み」(Strengths)、「弱み」(Weaknesses)、「機会」(Opportunities)、「脅威」(Threats)に分けて分析し、経営環境の現状を理解する。
(2)ビジネスコーチング:上司が部下のやる気を引き出すスキルで、教育・医療・官庁等の組織においても活用されている。
(3)問題解決技法:企業等の課題を解決する手法で、ブレーンストーミング・KJ法・フィッシュボーン法等多くの技法がある。ワークショップ形式も増えている。
(4)時間管理術(優先順位の決定):仕事の内容や得意先ランク等を分析して、時間の優先的配分を決定する管理術である。
(5)兵法:「孫子」兵法が有名である。活用の目的(戦略・交際・情報等)を明確にし、深く繰返し研鑽することが有効である。2016年はどれか一つ、本当に役立つ知恵の習得に挑戦してみませんか。