「海外で働きたいとは思わない」と答えた新入社員が63.7%にも上り、過去最高だった-産業能率大学が発表した新入社員のグローバル意識調査でこんな結果が明らかになった。特に留学経験のない層では70.9%が「「働きたいとは思わない」と回答。同調査は7月31日から11日間、インターネットで新入社員831人を対象に実施した。
同質問に対して、2番目に多かった回答は「国・地域によっては働きたい」で27.2%だった。「どんな国・地域でも働きたい」は9.1%だった。海外で働きたいとは思わない理由(複数回答)については「自分の語学力に自信がないから」が65.6%で最も多かった。以下、「海外勤務は生活面で不安だから」(46.9%)、「自分の仕事の能力に自信がないから」(31.2%)などが続いている。
一方、新入社員の73.4%が「日本企業はグローバル化を推進すべきだ」と考えており、71.6%が「すでに語学を学んでいる(これから学びたい)」と回答。「語学に対する不安が海外赴任に積極的になれない一つの大きな要因となっているが、日本企業のグローバル化の必要性を認識し、語学への不安を払拭したいとする意向も今回の調査で見えてきた」と同大学では分析している。
■参考:産業能率大学|第6回新入社員のグローバル意識調査|
http://www.sanno.ac.jp/research/global2015.html