観光庁は、今後見込まれるマレーシアやインドネシアからのムスリム旅行者の一層の増加に対応するため「ムスリムおもてなしガイドブック」を作成した。ムスリム旅行者が訪日した際に、宗教的・文化的な習慣に不便を感じることがなく、安心して快適に滞在できる環境の向上を図るのが目的。
新たにムスリム旅行者を受け入れようとする飲食店、宿泊施設等の受け入れ関係者に対し、主に食や礼拝への配慮について、具体的で実践的な対応方法や、英語による問い合わせ用対応文例集をまとめている。ガイドブックは1.基礎知識(1)ムスリムを知ろう 2.基礎知識(2)訪日ムスリム旅行者を知ろう 3.実践編 ムスリム旅行者の受入に取り組んでみよう 付録 問い合わせ対応集―からなる。
ムスリム旅行者は、「食」については「ノンポーク・ノンアルコール」であることがよく知られている。「礼拝について」の項目では▽イスラームの教えでは、礼拝は1日5回、決められた時間に行う▽礼拝は清潔な場所で身体を清めてからキブラ(マッカの方角)に向かって行う―といった基礎知識を説明。宿泊施設等の対応方法として、自室等で礼拝を行いやすいよう、客室内にキブラマークを表示するなどを挙げている。対応文例集は、62種類を掲載。
■参考:観光庁|飲食店、宿泊施設等向けに「ムスリムおもてなしガイドブック」を作成しました!~ムスリム旅行者が安心して快適に滞在できる環境整備の促進を図ります~|
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news03_000137.html