上場直後に3割が減益 IPO企業の業績動向調査

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帝国データバンクが2012~14年に新規株式上場(IPO)した企業について集計・分析した結果、企業数は12年46社、13年54社、14年77社、計177社で、リーマン・ショック後の09年を底に、5年連続で増加したことがわかった。

国内株式市場の回復が寄与したものとみられるが、上場前後の最終損益を見ると、12年上場組は増益企業が78.3%だったのに対し、14年上場組は66.7%と12年組を10ポイント以上下回り、3社に1社が減益となった。このところ投資家の市場への不信感が高まっているが、IPO企業の業績開示への不信も一因となっていることを裏付ける形となった。

177社を業種別に見ると、「サービス業」が85社(構成比48.0%)でトップ。次いで「小売業」(23社、13.0%)、「製造業」(22社、12.4%)の順。業歴別(上場当時)では、「10~19年」の61社(34.5%)が最多。次いで「10年未満」が60社(33.9%)。「50年超」の老舗企業は25社(14.1%)だった。上場前後の収入高が比較可能な153社を見ると、8割以上の企業が上場直後に増収となった。社長の年齢(上場時点)は「40代」が最多の60人(33.9%)。出身大学は「慶應義塾大学」が「東京大学」を抑えトップ。

■参考:帝国データバンク|2012年~2014年IPO企業の業績動向調査|

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150802.html