Weeklyコラム 訪問における去り際

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営業や指導等の目的で企業を訪問する時、日頃心掛けていることの一つに去り際の工夫がある。一つは、約束の時間(開始と終了)を守ることであり、もう一つはどんな話を最後にして帰るかということである。

筆者は経営指導等で企業(経営者が多い)を訪問した場合、終了時間を約束よりやや早めに設定する。遅くても前日までに、テーマや内容の概要を決め、優先順位と所要時間を割り振っておく。相手から予定外の難しい相談があった場合は例外を認めるが、当方の都合で時間オーバーはしない。時間オーバーは、約束の時間に遅刻する事と同じ失敗と認識する。約束の時間を厳守すれば、次の約束が取り易くなるようだ。

もう一つ、最後の話のテーマは、次回以降の訪問に関連する事柄を選ぶ。残り時間が少なければ、テーマを提示して次回に期待や課題を残すだけでも良い。この最後の話を経営者が飽きるほど長くして、次回はもう続きを聞きたくないと思わせることは絶対いけない。もっと聞きたいと思うところで止めて帰る。

訪問が有意義になる為には、前以て内容や所要時間を決め(メモに書く)、約束の時間(終了はやや早めに)を守るとともに、次回もまた話したいという意欲を相手に喚起する「去り際」の工夫が大事である。