『高齢化率は29.3%-白書 75歳以上が65歳以上上回る』

令和7年版高齢社会白書によれば、令和6年10月1日時点で日本の総人口は約1億2,380万人、そのうち65歳以上は約3,624万人で、高齢化率は29.3%に達した。65~74歳が1,547万人(12.5%)、75歳以上が2,078万人(16.8%)となり、後者が前者を上回った。2070年には2.6人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上となる見通しであり、超高齢社会の進展が続くとされる。

健康寿命は令和4年時点で男性72.57年、女性75.45年と横ばい傾向。65歳以上の就業者数は21年連続で増加し、就業率も大幅に上昇しており、特に65歳以上の就業率は35.6%に上り、75歳、80歳まで、あるいはずっとといった高齢者が40%を超えた。

経済的不安の要因としては、物価上昇、収入や貯蓄の不足、医療・介護費の負担増、災害リスクが挙げられ、高齢期の就業促進や資産形成支援、介護予防体制の充実が求められている。また、一人暮らし高齢者も増加し、2060年にはそれぞれ26.1%・29.3%に達する見込みである。政府は全世代型社会保障やユニバーサル社会の実現、地域包括ケアや、住環境整備、災害対策等に取り組む方針を明示している。

■参考:内閣府|高齢社会白書 令和7年版高齢社会白書を公表しました|

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html