日本政策金融公庫中小企業事業は、4月に創設した融資制度である「外貨貸付(海外展開・事業再編資金)」を初適用したと発表した。融資先は日本公庫の取引先で、海外展開している中小企業・小規模事業者7社。融資額は7社合計で192万ドル(2億2,700万円相当)。
外貨貸付制度は、中小企業・小規模事業者が海外で行う事業展開を支援するもので、外貨(米ドル)を直接借り入れることができるので、為替リスクの低減につながる。初適用を受けた7社は次の通り。
▽(株)ユウワ(長野県小諸市、渡辺稔、工業用プラスチック製品製造業、ベトナム)▽(株)山口製作所(静岡県沼津市、山口憲三、ボルト・ナット等製造業、インドネシア)▽メタルラボ(株)(愛知県犬山市、稲山誠、自動車部分品・付属品製造業、タイ)▽(株)日新精工(愛知県一宮市、武田正浩、金型製造および樹脂製品製造業、中国)▽昭和精工(株)(大阪府岸和田市、植野徳仁、玉軸受け・ころ軸受け製造業、米)▽(株)ディーアールエス(岡山県岡山市、橋本輝夫、医療用品製造業、フィリピン)▽奥村鍛工(株)(岡山県和気郡、吉田健二、鍛工品製造業、タイ)
融資資金は、設備資金が15年以内、運転資金が7年以内で、いずれも固定金利。
■参考:日本政策金融公庫|「外貨貸付(米ドル)」を全国初適用~今年度制度創設した「外貨貸付」を中小企業7社に実施 ~|
https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_150528a.pdf