厚生労働省は企業側の申請に基づき、同省が定める一定の要件を満たした場合には安全衛生優良企業として認定し、同省ホームページで企業名を公表するなどの制度を開始する。要件を満たした企業は3年間の認定を受けることができる。
絶対に確保する必要のある必要項目と一定の水準を満たす必要のある評価項目があり、双方の要件を満たした場合、認定が受けられる。先般公表された必要項目を見ると、それほど厳しいものはない。過去3年以内に労働基準関係法令違反で送検されていない、同期間に法令違反による死亡災害または重篤な労働災害を起こしていないなどだ。それらをクリアできれば、企業による安全衛生についての積極的な取組みについての評価項目を審査する。
各取組・対策ごとに6割以上、全体として8割以上の評点が取れれば認定となる。取組みや対策については、社内規程の改定や新しい制度の策定などが必要となるケースもあり、簡単に認定を受けられるわけではないが、認定を受けることでのイメージアップにつながるため、検討してみても損はないだろう。なお、製造業等は総合計55点の評点のうち44点以上、製造業等以外では42点のうち34点以上確保できれば認定となる。