中高年者縦断調査の結果公表 「健康を維持するため」が最多

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厚生労働省は11月20日「第19回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」結果を公表した。この調査は、団塊の世代を含む全国の中高年者世代の男女を追跡して、その健康・就業・社会活動の変化の過程を継続的に調査し、厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的に年1回実施されている。対象は、平成17年の初回調査時に50~59歳だった全国の男女で、令和5年における年齢は68歳~77歳だ。

「仕事をしている者の割合」について、今回と第11回(60~69歳)を比較すると、男性は68歳で60.0%(第11回は55.7%)、69歳で58.7%(同50.8%)、女性は68歳で41.5%(同33.6%)、69歳で38.9%(同31.4%)と、いずれも今回が高かった。「仕事をしている理由」について、今回と第6回(55~64歳)を比較すると、第6回は「現在の生活費のため」が最も高かったが、今回は「健康を維持するため」が最も高かった。

高齢者の就業率は20年連続で増加し、65~69歳では53.5%に達している。意欲ある高齢者の就業は今後も進んでいくだろう。高齢者が安心して働ける安全な職場環境の実現が求められる。

■参考:厚生労働省|第 19 回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況|

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou24/dl/gaikyou.pdf