帝国データバンクがこのほど発表した株式上場意向に関するアンケート調査結果によると、新規株式上場(IPO)の意向が「ある」と回答した企業の予定市場では、「東証マザーズ」が51.0%を占め、調査開始以来初めて半数を超えた。また、IPOの目的では、「優秀な人材の確保」が前年比14.9ポイント増の66.3%と7割に迫った。
同調査はIPOの意向を持つ未上場企業4071社を対象に3月に実施、そのうち359社から回答を得た。業種別に見ると、「サービス業」が全体の51.5%と最も多かった。その中でも「情報サービス業」が全体の4社に1社となった。以下、「製造業」(構成比17.8%)、「卸売業」(同13.4%)などが続いている。
IPOの目的については、「知名度や信用度の向上」が72.4%でトップ、次いで「優秀な人材の確保」が多かった。IPOの予定時期については、「今後5年以内」にIPOを予定している企業が全体の42.3%あり、その中では2017年にIPOを予定する企業が同12.3%を占め最も多かった。IPOの検討にあたり、特に強化すべきと考える点について聞いたところ、「コンプライアンス、内部監査体制の充実」が56.3%でトップだった。
■参考:帝国データバンク|特別企画 : 株式上場意向に関するアンケート調査|
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150501.html