価格交渉促進月間の結果調査 約6割が価格交渉を実施

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中小企業における価格の改定は、半期に一度、4月と10月に行う企業が比較的多いことから、中小企業庁では、その前月である3月と9月を「価格交渉促進月間」と設定し、価格交渉・価格転嫁の促進のため、広報や講習会、フォローアップのための調査を行っている。2024年3月の同促進月間において、中小企業の取引状況を正確に把握するため、(1)アンケート調査(回答企業数:46,461社)と(2)下請Gメンによるヒアリング(約2,000件)を実施。結果の概要は以下の通り。

〇価格交渉が行われた割合は59.4%。発注企業から交渉の申し入れがあり、価格交渉が行われた割合が増加するなど、価格交渉できる雰囲気が更に醸成される傾向にある。〇価格転嫁率は46.1%。コストの増額分を全額価格転嫁できた企業の割合が増加したが、「転嫁できた企業」と「できない企業」で二極化する兆しもある。

〇価格交渉が行われた企業のうち、約7割が、労務費についても価格交渉が実施されたと回答。正当な理由のない原価低減要請等によって価格転嫁できず、減額されたケースが全体の約1%存在した。下請法違反が疑われる事例も存在しており、同庁はこれらの情報も端緒として、下請法の執行を強化していくとしている。

■参考:経済産業省|価格交渉促進月間(2024年3月)フォローアップ調査の結果を公表します|

https://www.meti.go.jp/press/2024/06/20240621002/20240621002.html