従業員のキャリア形成は、言うまでもなく企業にとって大きな意味を持っている。その企業で就労年数を重ねながらキャリアを積むことで、自社にとってより一層の生産性向上をもたらす人材になる、産業構造の変化にも対応可能な人材に育つ可能性が高まるからだ。その一方、キャリア形成の途中で離職されてしまったり、そもそも長期的なキャリア形成の視点に欠けている企業も少なくないなど、その実現については心許ないのも現実だろう。
厚生労働省では、2012年度から従業員の自律的なキャリア形成支援に取り組む企業を募集し、優れた事例を表彰する「キャリア支援企業表彰」を実施している。2016年度からは「グッドキャリア企業アワード」に呼称を変更。2020年度からは隔年での開催となったが、これまでに103社が表彰されている。
2022年のグッドキャリア企業アワード表彰では従業員数15人の企業が厚生労働大臣表彰の大賞に選出されたほか、厚生労働省人材開発統括官表彰のイノベーション賞に同25人、37人、40人、41人の中小企業が選出されるなど、企業規模に関係なく、企業側の意識と取組み方次第で選出されることもある。7月26日まで応募が可能となっている。
■参考:厚生労働省|「グッドキャリア企業アワード2024」の応募受付を開始します|
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40284.html