グロース市場の上場会社へ 情報発信の充実を求める

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東京証券取引所は5月31日、「グロース市場における投資者への情報発信の充実に向けた対応について」を公表した。グロース市場の上場会社に対しては、情報発信をより充実していくべきとの投資家からの指摘を踏まえ、新規上場時の開示においては、上場後の成長戦略に照らしてIPOをどのように活用しようとしているのか、積極的に投資家に示していくことが期待されているとした。

具体的には、「事業計画(1)成長戦略」において、自社の成長戦略やその実現のための具体的な施策(研究開発、設備投資、営業、人員、資金計画等)に関連付けて、IPOの目的を記載することが考えられるとしている。また、上場後においては、その目的が実現できているかという点にも留意しながら事業計画の進捗状況等を開示することが期待されているとした。

そのほか、情報発信の実施状況については、従来からコーポレート・ガバナンスに関する報告書の「IRに関する活動状況」の欄に記載することが求められているが、例えば、「直近における投資者向け説明会・個別面談等の実施状況」や「今後の実施方針・具体的な実施予定」を具体的に記載するなど、投資家に対して積極的な情報発信を行うことが求められるとしている。

■参考:東京証券取引所|上場部グロース市場における投資者への情報発信の充実に向けた対応について|

https://www.jpx.co.jp/equities/follow-up/mklp770000007pzz-att/Dissemination_of_Information.pdf