厚生労働省では平成8年度から大学、短期大学、高等専門学校及び専修学校卒業者の就職状況等について実態を把握する調査を行っている。先般公表された令和6年2月1日現在の同年3月大学等卒業者の就職内定状況によると、大学生の就職内定率は91.6%で対前年同期比0.7%増加した。
短期大学生は85.7%(同1.1%減少)、高等専門学校及び専修学校はそれぞれ98.7%(同1.2%増加)、85.5%(同4.0%増加)となった。大学等(大学・短期大学・高等専門学校)全体では91.4%(同0.6%増加)、大学等に専修学校を含めると90.8%(同0.9%増加)となり、全体的に高い就職内定率となっている。
大学生の就職内定率を男女別に見ると、男子の内定率は90.6%、女子は92.8%となった。国立大学では男子は92.1%、女子は95.9%、私立大学では男子90.1%、女子91.7%だ。
納得できる就職先が見つからず自主的に留年する学生も少なくないが、内定を得られず卒業した場合、その後正規雇用での就業機会を逃すことが多い。長期にわたって不安定な雇用環境に置かれることがないよう、同省では関係府省と連携して新卒者等の就職支援に力を入れている。
■参考:厚生労働省|令和6年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)を公表します|
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000184815_00045.html