4割の企業「台湾有事」想定 対策実施は2割超にとどまる

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東京商工リサーチが実施した「企業の台湾有事想定のアンケート調査」結果によると、台湾有事を想定している企業は約4割に上っていることが明らかになった。このうち、「大いに想定」は7.4%、「少し想定」は30.0%だった。ただ、台湾有事を想定している企業のうち、何らかの対策を講じている企業は23.9%にとどまった。この調査は2月1日から8日までインターネットで実施、4744社から回答を得た。
回答した企業を規模別に見ると、「大いに想定」は大企業が5.7%、中小企業が7.6%。「少し想定」は大企業が27.6%、中小企業が30.3%で、「想定」全体では、中小企業が4.5ポイント上回った。「大いに想定」「少し想定」と回答した企業に、何らかの対策を講じているか聞いたところ、「講じていない」が76.0%で最多。規模別では大企業が59.5%、中小企業が77.5%で、中小企業の約8割は対応していない。

産業別で、台湾有事の「想定」比率が最も高かったのは「農・林・漁・鉱業」の44.4%で、「卸売業」41.2%、「製造業」39.4%が続く。最も低かったのは「金融・保険業」の25.7%、 次いで「建設業」の30.2%で、産業により想定度合いに大きな違いがある。

■参考:東京商工リサーチ|「企業の台湾有事の想定」アンケート調査・約4割の企業が「台湾有事」を想定、リスクヘッジは大手と中小企業で格差|

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198405_1527.html