社員交際費、月平均1万8千円 22年度の支出最多は不動産業

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帝国データバンクは「企業の接待交際費の支出動向調査」結果を発表した。それによると、2022年度決算のうち、交際費の支出動向が判明した企業約15万社の500万人分の交際費を推計したところ、社員1人当たりの1カ月における交際費の平均は1万8192円で、前年度に比べて2割超の大幅増加となった。

19年度は2万3383円で、過去10年で最高額だったが、21年度はコロナ禍での行動制限に伴う飲食禁止といった社内規定も背景に、1万6653円と過去10年で最も少なかった。支出額別では、月1万円未満の合計が50.9%と多い一方で、1万円以上の支出がある企業も多く、二分化している。最も多いのは5000円未満で24.7%を占めた。

業種別では、交際費が最も高いのは不動産業で5万9515円。管理会社や協力先となる建設企業など人的な交流範囲が多岐にわたることが要因。以下、職別工事業(2万9000円)、自動車・自転車小売(2万3707円)などが続き、交際費が2万円を超えたのは8業種に上った。都道府県別の交際費支出を見ると、トップは大阪の2万8324円。次いで奈良(2万5366円)、福岡(2万3732円)の順で、関西以西の企業で交際費を多く支出する傾向が目立つ。

■参考:帝国データバンク|全国企業「交際費支出」動向調査(2022年度)|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p231207.html