協会けんぽの保険料確定 例年との違いに注意

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協会けんぽの都道府県ごとの平成27年度保険料率が確定した。今年は予算案の閣議決定が遅れたため、例年より1ヵ月遅れの適用となる。

例年、3月分(4月納付分)から変更となっていたが、今年度は4月分(5月納付分)から適用となる。一般的には5月支給分の給与から、変更された新しい保険料率に基づく控除額が適用されることになるわけだ。

保険料率は東京、神奈川で据置、埼玉で0.01%引下げ、千葉は0.04%引上げとなった。全国一律の介護保険料率は1.72%から1.58%に引き下げられ、協会けんぽの保険料率と言えば毎年上がるものという印象を多少なりとも覆す結果となった。保険料は協会けんぽの加入者に対する医療給付や保健事業等に充当する基本保険料と高齢者医療等に充当される特定保険料の合計だ。基本保険料率は佐賀県の6.38%が最高、新潟の6.03%が最低となった。特定保険料率は全国一律で3.83%だが、これまでの推移を見ると4.07%、4.15%、4.01%、3.62%、3.50%、3.20%と上昇傾向にあった。21年度と25年度で見ると、1%近く上昇している。保険料率の上昇を抑えるためには、特定保険料という負担が鍵になるだろう。