東京証券取引所が7月22日に公表した「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析によると、IFRS適用済会社(247社)、IFRS適用決定会社(12社)、IFRS適用予定会社(5社)の合計は264社(前年比+21社)であることが分かった(対象は3,770社)。2022年6月末時点におけ264社の時価総額の合計は316兆円であり、東証上場会社の時価総額(700兆円)に占める割合は45.1%になっている。
また、IFRS適用に関する検討を実施している会社は155社であり、具体的な検討事項で記載の最も多かったのは「マニュアル・指針の整備」の37社であり、次いで「影響度調査・分析」の31社、「情報収集」の27社、「会計基準の差異分析」の25社と続いている。
なお、IFRS適用企業等が存在する業種は28業種にまたがっており、「情報・通信業」(40社)、「サービス業」(37社)、「電気機器」(29社)が多い。逆に存在しない業種は、「鉱業」「海運業」「パルプ・紙」「倉庫・運輸関連」「銀行業」の5業種にとどまる。昨年の調査で適用企業がなかった「建設業」については、「インフロニア・ホールディングス」が初めて適用することになった。
■参考:(株)東京証券取引所「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析について≪2022年3月期決算会社まで≫
https://www.jpx.co.jp/news/1020/20220722-01.html