気温と湿度上昇に要注意 マスク着用にも注意が必要

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新型コロナウイルス感染症防止のためにマスク着用が推進されている。職場でのマスク着用が義務付けられている企業も少なくない。気温や湿度が低い時期はともかく、これから徐々に気温も湿度も上がる。そうなると気をつけなければならないのは職場における熱中症だ。

職場における熱中症の死傷者数は平成30年に1,178人を記録、うち死亡者数は28人で対前年比2倍を上回った。熱中症の怖さを理解した各企業での対策が功を奏したか、昨年の死傷者数は790人と大きく減少したものの、死亡者数は26人と高止まりしている。厚生労働省では、労働災害防止団体などと連携し5月から9月まで「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を展開、事業場におけるWBGT(湿球黒球温度)値の把握や緊急時の連絡体制の整備等を重点的に実施している。

感染予防のためマスク着用は避けられないだろう。一方でマスクをするとマスク内の湿度が上がり、喉の乾きを自覚しづらくなる傾向がある。結果的に脱水が進み、熱中症リスクが高くなるわけだ。これからの季節、特に屋外での業務におけるマスク着用は十分な注意が必要だろう。熱中症のリスクを過小評価せず、こまめな水分補給と各人の健康状態の管理が必要となる。

■参考:厚生労働省||令和2年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します|

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10430.html