国土交通省は2年度予算案で、老朽化マンションの長寿命化等に向けて先導性が高く、創意工夫を含む改修等へのモデル的な取り組みに対して国が直接支援する制度を創設する。
(1)計画支援型(2)工事支援型―の2類型で募集し、有識者委員会で先導性等を審査しその結果を踏まえ、支援先を決定する。(1)は、事業前の立ち上げ準備段階において長寿命化等に向けた事業を実現するための必要な調査・検討などに対して支援。(2)は、長寿命化等の工事の実施段階において長寿命化に資する工事のうち、先進性を有するものに要する工事などに対して支援する。委員会で認められれば建て替えの場合も支援対象となる。今後、募集要領等を公表、詳細を掲載する。募集開始は4月中を予定。国と地方公共団体がマンション施策を一体的に進める観点から、取り組みを行うマンションが所在する地方公共団体がマンション管理に関する計画や条例等を策定している(策定見込み含む)ことなどが事業要件となる。該当する地方公共団体は同省のホームページで後日公表する予定。高経年マンションストックが増加し、建物等の老朽化や管理組合の担い手不足等の課題が見込まれる中、老朽化マンションの長寿命化・再生への取り組みの広がりや意識啓発を進める。
■参考:国土交通省|マンションの長寿命化等を支援する事業を創設します~マンションストック長寿命化等モデル事業~|
http://www.mlit.go.jp/report/press/house06_hh_000176.html