昨年は786件で過去最多 医療機関の倒産・休廃業・解散

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帝国データバンクは「2024年の医療機関の倒産・休廃業・解散動向調査」結果を発表した。それによると、同年の医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産などは計786件で、23年(661件)を上回って過去最多となった。受診者が減り、資金余力が無くなった施設は、設備の更新ができず、給与・労働条件が悪くなり、スタッフも定着せず、サービス品質が低下。結果として、更なる受診者の減少を招くという負のスパイラルに陥る。こうした小規模事業者が増え、25年も倒産件数は高水準で推移しそうだ。

医療機関の倒産(負債1000万円以上)は64件で、過去最多だった09年(52件)を上回った。業態別では、病院が6件、診療所が31件、歯科医院が27件で、診療所と歯科医院は過去最多を更新した。コロナ禍前の19年には過去3番目となる45件の倒産が発生したが、2000年にはコロナ禍での事業者支援などを背景に27件に減少。

しかし、21年から増加に転じ、22年、23年と2年連続で40件を超えた。24年の休業・廃業・解散は722件で、23年(620件)を上回って過去最多を更新。10年前比2.1倍に増加した。業態別では病院が17件、診療所が587件、歯科医院が118件だった。

■参考:帝国データバンク|医療機関の倒産・休廃業解散動向調査(2024年)|

https://www.tdb.co.jp/report/industry/20250122-iryoukikan/