国土交通省はこのほど、令和5年住生活総合調査の結果についてとりまとめ公表した。当該調査は、住宅及び居住環境に対する居住者の満足度や今後の住まい方の意向等を総合的に調査し、基礎資料を得ることを目的としており、5年周期で実施しているもの。調査結果のポイントは以下の通り。
〇住宅・居住環境に関する総合評価は、10年前と比べて概ね横ばいで推移〇住宅の不満率は引き続き低下した一方、居住環境の不満率は10年前と比べて横ばい〇持ち家と借家の別に不満率を見ると、単独世帯(65歳以上)、親と子供から成る世帯(長子17歳以下)で持ち家と借家の不満率の差が大きい〇過去5年間における世帯の住み替え等の理由は、単独世帯、親と子供から成る世帯では「自宅を所有するため」「世帯からの独立」、65歳以上の世帯では「高齢期の住みやすさ」「立ち退き要求、契約期限切れのため」が多い
〇今後の居住形態の意向は、現在持ち家・借家の世帯ともに「借家への住み替え」「既存住宅への住み替え」の意向が増加〇住み替え意向がある世帯のうち、単独世帯、親と子供から成る世帯は「広さや間取り」「通勤・通学の利便」を重視する一方、65歳以上の世帯は「広さや間取り」「高齢者への配慮」「日常の買い物などの利便」を重視、となっている。
■参考:国土交通省|令和5年住生活総合調査の調査結果(速報)~5年に一度の住まいの満足度等に関する調査の速報を公表します~|
https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000208.html