東京都はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)整備事業等の事業者を募集する。都は37年度までに2万8,000戸の政策目標を掲げており、供給促進へ向け都独自の補助制度を拡充した。
事業は(1)サ付き高齢者向けと(2)一般住宅を併設したサ付き高齢者向け―の2本立てで、(1)では▽地域包括ケアとの連携の推進に向けて、地域に密着した医療や介護サービス事業所等との連携に対し国整備費補助(100万円/戸)に加え、都補助(同)を実施。住宅に地域密着型サービス事業所等を併設した場合は10万~20万円の補助を加算▽既存ストックの活用に向けては、エレベーターを設置する場合、3分の2の国補助に加え、新たに3分の1の都補助を実施。従来のバリアフリー工事への補助に加え、サ高住への用途変更に伴い必要となる台所設置工事等を補助対象に追加する(100万円/戸)。(2)は、多世代との触れ合いや地域とのつながりを通じて住み続けられる一般住宅を併設したサ高住をモデル的に整備。3期に分けて各1事業者程度を募集する。
国土交通省の検討会はこのほど公表した中間とりまとめで、市町村がサ高住の供給について方針の策定を促進するよう提言。東京都の施策はそれを先取りし実践するものといえよう。
■参考:東京都都市整備局|住宅政策推進/一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅整備事業|
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/kourei_service140710.html
■参考:国土交通省|「サービス付き高齢者向け住宅の整備等のあり方に関する検討会」の中間とりまとめの成案の公表について|
http://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000132.html