寺田寅彦の随筆に、次のような一節がある(『柿の種』岩波文庫)。「鳥や魚のように、自分の眼が頭の両側についていて、右の眼で見る景色と、左の眼で見る景色と別々にまるでちがっていたら、この世界がどんなに見えるか、そうしてわれわれの世界観人生観がどうなるか」同様に、人が何かを観察する場合も、同じ物でも見る部分や方向によって全く違う感想を持つだろう。 続きを読む
寺田寅彦の随筆に、次のような一節がある(『柿の種』岩波文庫)。「鳥や魚のように、自分の眼が頭の両側についていて、右の眼で見る景色と、左の眼で見る景色と別々にまるでちがっていたら、この世界がどんなに見えるか、そうしてわれわれの世界観人生観がどうなるか」同様に、人が何かを観察する場合も、同じ物でも見る部分や方向によって全く違う感想を持つだろう。 続きを読む