井原西鶴著『世間胸算用』に、蛸を売り物にする魚屋が登場する(角川書店刊、前田金五郎訳注参照)。日頃は蛸の足を1本切って売り、切り取った足は煮売屋に売って儲けていた。誰も気づかなかった。ある年末に足を2本ずつ切って6本にして売っていたら遂に露見し、「足切り八助」という評判が立ち暮らしの種が上がったりになった。 続きを読む
井原西鶴著『世間胸算用』に、蛸を売り物にする魚屋が登場する(角川書店刊、前田金五郎訳注参照)。日頃は蛸の足を1本切って売り、切り取った足は煮売屋に売って儲けていた。誰も気づかなかった。ある年末に足を2本ずつ切って6本にして売っていたら遂に露見し、「足切り八助」という評判が立ち暮らしの種が上がったりになった。 続きを読む