報道によると、全国銀行協会は、２０２３年春をめどに、デジタルインボイスの標準仕様に対応した送金規格をまとめ、情報処理量が多い送金システム「全銀ＥＤＩシステム（ＺＥＤＩ）」を更新・活用する、としている。
もともとＺＥＤＩは銀行振り込みに請求番号などの情報をひも付けできる仕組みであり、利用が低調のまま推移していた。２０２４年末に更新期限を迎えるタイミングで、インボイス制度を契機に活用拡大が期待されるのと、国が進める経理・財務のデジタル化の流れに沿うものとして普及を進める方針。デジタル庁が定めるデジタルインボイスの標準仕様に対応させ、既存の情報項目を最低限に絞り込み、請求書番号、請求書発行日、請求金額（税込）、売り手企業の登録番号等を載せる予定。
規格に対応した会計ソフト等を利用することで、企業が請求から決済までをデジタルで一括管理できることになる。例えば、買い手企業が売り手企業に発注し、売り手企業は資材やサービス等の納品とともに、デジタルインボイス（請求書）を発行。買い手企業はインボイス情報を転記して「ＺＥＤＩ」にて送金。売り手企業には送金されたお金と請求書が自動照合される仕組みになる。開発はＮＴＴデータに委託、ハードウェアをクラウド化しコスト減を図る。
■参考：全国銀行協会｜ZEDI（全銀EDIシステム）｜
