今回のテーマは取り上げる事を迷った。勇気を持ってその考え方を書いてみた。経営問題・進路・病気・結婚等、自我が目覚める年齢になれば誰でも真剣に悩むだろう。悩みの脱出法は悩みの態様によって異なる。
一般に第三者が相談支援は出来るが、最終的には本人の考え方や行動に掛かっている。人は悩むとその解決策を探して、「あれをしようか。いやそれは無理だ。こっちにしようか。やはり失敗しそうだ」等と煩悶苦慮する。第三者に相談や支援を求めても、第三者の提案を受け入れて行動する決心が難しい。ではどうしたら良いか。
筆者は悩み解決の奥の手を持たない。しかし悩んだ時の体験として、解決策は「まずは十分に考えて、良いと思った選択肢を決断・行動する事」が一番有効だった。実を言うと、解決策を知る事より、決断・行動する事の方が困難、かつ孤独感があった。
白状すると、ある有名な人の本を読んで真似ただけである。一部引用すれば、「決断拒否はあやまちの中でも最大のものである。決断は先延ばしにすればするほど、問題は増幅し、悪循環に陥ってしまうのだ」と(渡辺昇一著『人生の手引書』扶桑社新書)。悩みは軽重様々誰でも持つ。どんなに苦しくても、もがいて解決策と思う自分の心持ちや行動法を決断しなければならない。