特許庁はこのほど、特許行政年次報告書2022年版を取りまとめた。これまでの<本編>及び<統計・資料編>の2分冊を合本したコンパクトな報告書。国内外の出願・登録状況や審査・審判の現状が効率よく把握できるよう統計情報に重点を置き、ポイントを絞った記載となっている。
第1部「グラフでみる主要な統計情報」では、視認性の高いグラフを使用しながら、知的財産をめぐる動向のうち着目すべきポイントを解説。第2部「詳細な統計情報」では主に表形式で、第1部のグラフの基礎となる統計ほか各種資料を紹介している(CSV形式でも提供)。付録の「施策一覧」では特許庁の施策と2021年度の成果を掲載。2021年の特許出願件数は前年比728件増の289,200件、審査請求件数は前年比6,342件増の238,557件。
中国から日本へなされた特許出願件数は依然として増加傾向にあるほか、減少傾向だった米国・欧州からの特許出願件数も増加に転じた。中国から日本へなされた意匠登録出願件数も顕著な増加傾向にあり、米国からの意匠登録出願件数を上回った。また、商標審査の一次審査通知の件数(FA件数)は、審査の体制強化・効率化を促進した結果、前年比23.3%増と大幅に増加し213,224件となった。
■参考:経済産業省|「特許行政年次報告書2022年版」を取りまとめました|
https://www.meti.go.jp/press/2022/07/20220727002/20220727002.html