女性の就労にあたり、その体調については個人の感覚に任せたままの労務管理をしている企業がほとんどだろう。そのような中、女性が抱える生理や妊娠、出産、更年期などの健康上の悩みを最新技術で解決しようとする「フェムテック」が近年注目されている。
フェムテック(FemTech)とは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語だ。企業として女性が抱える健康上の課題から目をそらして個人任せにするのではなく、健康上の悩みがあることを理解した上で、テクノロジーで解決しようとする製品やサービスを意味する。
これまでにも従業員の健康管理を通じて企業価値を高める健康経営を標榜する企業は少なくなかった。近年、女性のさらなる戦力化を志向するにはフェムテックは欠かせないアイテムと見られている。実際、すでにフェムテックに関するサービスを福利厚生として導入する企業も現れている。また、経済産業省もフェムテックに注目しており、すでにフェムテック等サポートサービス実証事業費補助金を導入するなど、官民問わず働く女性のライフイベントに起因する望まない離職等を防ぎ、企業の人材多様性を高まる動きが活発化している。
■参考:経済産業省|フェムテックを活用した働く女性の就業継続支援|
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/femtech/femtech.html