会社員は、農家や自営商店のように、働けるうちは年齢に関係なく仕事を続けられないだろうか。以下は、今のところ少数意見と思うが、定年延長について考えてみたい。
現在、定年延長が年々進み、多くの企業で60歳定年、継続雇用65歳が定着しつつある(定年70歳以上や定年制廃止等もある)。反面で、有名な学者や実業家等から、40歳定年制や45歳定年制等も提言されている。一体、定年延長は国民全般にとって喜ばしい事か否か迷うのである。
定年制は年功序列や終身雇用等が機能している時は安心な制度であるが、現在はそれらの機能が終わりつつある。また、定年延長の役割は同じ会社に勤め続ける場合であり、65歳以上の定年後に再就職は最早難しいかもしれない。
そこで、就職する時、雇用契約によって定年を選べるようにしたらどうだろうか。早く転職や開業をしたい人は、早めの定年を選び、副業や資格取得、開業資金等を準備して、次のステップを目指す。60~70歳の定年を選んだ人は、再就職よりも副業を定職にしたり、長年の知識・技術・経験等を活かして開業したりする道を選ぶ方が良いかもしれない。以上のような定年制度が成立つ為には、全国民が年金制度の恩恵(少なくても現在の厚生年金レベル)を享受出来る体制が重要だ。