1000人以上の募集5社 上場企業の早期・希望退職調査

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東京商工リサーチが発表した「2021年1-10月の上場企業の早期・希望退職実施状況調査」結果によると、早期・希望退職者を募集した企業は72社で、総募集人数は1万4505人に達した。

前年同期に比べて1社、1137人少ないが、2年連続で70社を超え、対象人員も3年連続で1万人を超えた。募集人数1000人以上の企業は5社で、前年同期に比べて3社上回った。日本たばこ産業がパートタイマー、子会社の従業員を合わせて2950人で最も多かった。以下、本田技研工業(2000人)、KNT-CTHD(1376人)などが続いている。

募集人数100人以下は36社で半数を占めた。業種別では、コロナ禍で通勤着や外出着を中心に、衣料品の販売不振が長引くアパレル・繊維製品が10社で最多。10社の内訳は百貨店を主力に店舗展開するメーカー4社、靴メーカー2社など。アパレル・繊維製品に次いで多いのは生産拠点や事業集約が進む電気機器で9社だった。以下、運送6社、サービス、自動車関連、食料品製造各5社、外食、化学、卸売各4社が続いている。サービス5社のうち、観光(4社)は10年ぶりに募集企業が現れた。運送は6社のうち、5社が鉄道・航空の「交通インフラ」で、コロナ禍の影響が大きい業種が目立つ。

■参考:東京商工リサーチ|早期・希望退職、1000人以上の募集が5社 実施規模の“二極化”進む 2021年1-10月上場企業「早期・希望退職」実施状況|

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20211112_02.html