厚生労働省は「令和2年転職者の実態調査」結果を公表した。
資料によると、転職者がいる事業所の割合は33.0%で、転職者を採用する理由は「管理的な仕事」及び「専門的・技術的な仕事」については「経験を活かし即戦力になるから」、「専門知識・能力があるから」の割合が高く、その他の職種は「離職者の補充のため」などの割合が高い結果となった。
また、転職者採用にあたって問題があると回答した事業所は84.1%で、「必要な職種に応募してくる人が少ないこと」が最多で、以下「応募者の能力評価に関する客観的な基準がないこと」、「採用時の賃金水準や処遇の決め方」となっており、多くの事業所で転職者採用にあたっての悩みを抱えていることがわかる。
転職者の直前の離職理由は「自己都合」が76.6%で最多となった。自己都合の理由は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が最多で、以下、「満足のいく仕事内容でなかったから」、「賃金が低かったから」が続いている。また、転職者が現在の勤務先を選択した理由は「仕事の内容・職種に満足がいくから」が41.0%で最多、以下、「自分の技能・能力が活かせるから」、「労働条件(賃金以外)がよいから」となった。
■参考:厚生労働省|令和2年転職者実態調査の概況|
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html