11月は過労死等防止啓発月間 事業場への重点監督実施へ

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厚生労働省では過労死等防止対策推進法に基づき、毎年11月を「過労死等防止啓発月間」と定めている。

過労死等をなくすためにシンポジウムやキャンペーン、会場またはオンラインによる無料セミナーの開催、無料相談ダイヤルの開設などを通じて過労死等防止の重要性について国民に自覚を促し、関心と理解を深めるための活動を行っている。

週の労働時間が60時間以上の労働者の割合は近年低下傾向にあるものの、依然として高水準だ。恒常的な長時間労働の実態が認められるほか、過労死等にかかる労災認定件数も高水準で推移している。

同省では長時間労働の是正や賃金不払残業の解消に向け、過重労働による過労死等に関して労災請求が行われた事業場や若者の「使い捨て」が疑われる企業への重点的な監督指導を行うほか、過重労働解消のための無料セミナーを開催し、労使の主体的な取組みを促す。また、10月31日から
11月6日にフリーダイヤルによる全国一斉の過重労働解消相談ダイヤルを実施、労働条件全般について都道府県労働局の担当官が相談に対応する。そのほか、都道府県労働局長が長時間労働削減に向けて積極的な取組みを行っている「ベストプラクティス企業」を訪問、好事例を紹介する予定だ。

■参考:厚生労働省|「過重労働解消キャンペーン」を11月に実施します。|

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/roudoukijun/campaign.html