現在コロナ禍の下にあって、「自分はなぜこんな仕事に就いたのか。」とか、「自分はなぜこんな商売を開業したのか。天職と思ったが」等、後悔したり今後の進路に迷ったりしている人が大勢いる。辛い心境と思うが、今は境遇に従う心掛けが大切だ。
代表的な職業は飲食業や観光関連業であるが、多くの国民が多かれ少なかれ影響を受けている。コロナ禍は当人の責任ではなく、天候や寒暖と同様、耐えていく他はない。周囲を見渡すと、コロナ禍をきっかけに仕事の方向転換を図った人がたくさんいる。例えば、3年前に小さな居酒屋を開業したAさん(30歳)は、今年店舗を閉め、和食料理の専門学校に入った。卒業後に知人の和食店に就職し、将来また開業する予定だ。Bさん(36歳)は勤めていた旅行代理店を辞め、父親と兄が経営する運送店に就職した。30歳近くまではトラックとバスを運転していたので、仕事は苦にならない。数年の内に観光関連の免許を取得し、再び好きな旅行関連の仕事に移るつもりだ(独立も検討する)。
コロナ禍は、天職と思って選択した職業でも、働き続ける事が困難になる場合がある。その時の境遇によって、進学や職業選択等は制約があるからだ。制約(天災や戦争等)が時代によって異なるだけかもしれない。