東京証券取引所が9月8日に公表した「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析によると、IFRS適用済会社(226社)、IFRS適用決定会社(10社)、IFRS適用予定会社(7社)の合計は243社(前年比+9社)にのぼっていることが分かった。
2021年6月末時点における243社の時価総額は327兆円であり、東証上場会社の時価総額(742兆円)に占める割合は44%となっている。
また、IFRS適用に関する検討を実施している会社は167社となっている。具体的な検討事項で記載の最も多かったのは「マニュアル・指針の整備」の38社であり、次いで「影響度調査・分析」の35社、「会計基準の差異分析」の28社、「情報収集」及び「会計基準の知識習得」の26社と続いている。
なお、IFRS適用企業等が存在する業種は27業種にまたがっており、「情報・通信業」(36社)、「サービス業」(32社)、「電気機器」(27社)が多い。逆に存在しない業種は、「鉱業」「海運業」「パルプ・紙」「倉庫・運輸関連」「銀行業」「建設業」の6業種にとどまる。昨年の調査で適用企業がなかった「水産・農林業」は「雪国まいたけ」が適用することになった。
■参考:日本取引所グループ|「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析について≪2021年3月期決算会社まで≫|
https://www.jpx.co.jp/news/1020/20210908-01.html