中銀デジタル通貨について特集 財務省ファイナンス誌6月号

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財務省の広報誌「ファイナンス」6月号は、新しい通貨CBDC(中央銀行デジタル通貨)について財務省・日本銀行・民間金融機関・決済ベンチャーの実務担当者が執筆した解説記事を特集した。

CBDCとは、民間銀行が中銀に保有する当座預金とは異なる、新たな形態の電子的な中銀マネー。中銀の負債で、決済の手段として用いられる。当該国の法定通貨建てで発行されることを通じて価値尺度としても機能する。金融機関間の大口の資金決済に利用することを主な目的として、中銀から一部の取引先に提供される「ホールセール型」と、個人や一般企業を含む幅広い主体の利用を想定した「一般利用型」の2つの形態がある。

特集は、同省理財局国庫課の楢崎正道課長補佐がイノベーションと通貨の発展、諸外国におけるCBDCを巡る動向、日本におけるCBDCへの対応を紹介。日銀の山田健企画役が日銀の最近の取り組みを報告。日銀は4月に実証実験を開始した。まずシステム的な実験環境を構築し、CBDCの基本的な機能や具備すべき特性が技術的に実用可能かどうかを検証する。三菱UFG銀行の担当者が「一般利用型」について解説。決済ベンチャーの役員が、フィンテック事業者の視点からCBDCへの期待と実現に向けた考え方を詳述している。

■参考:財務省|新しい通貨CBDC ―Central Bank Digital Currency(ファイナンス6月号)|

https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202106/index.html