「円安はデメリットの方が大きい」とする企業が半数に迫っている-帝国データバンクがこのほど発表した「円安に対する企業の意識調査」でこんな結果が明らかになった。
地域別で、「デメリットの方が大きい」と回答した企業は「北海道」が最も高かった。昨年12月15日から1月5日まで、全国2万3324社を対象に実施、回答率は45.4%だった。円安の業績への影響については、「デメリットの方が大きい」と回答した企業は46.2%にも上っている。一方、「メリットの方が大きい」と答えた企業は7.2%にとどまった。
業界別で見ると、「デメリットの方が大きい」と回答した企業は「小売」が62.2%で最も高く、「農・林・水産」(57.4%)、「卸売」(53.4%)などが続いている。なかでも婦人・子供服といった海外製品の輸入販売などを含む「繊維・繊維製品・服飾品卸売」(83.5%)、輸入食材を利用する「飲食店」(81.6%)が高かった。「デメリットの方が大きい」と回答した企業は10地域の中で、「北海道」が52.1%で唯一、半数を超えた。以下、「近畿」(49.9%)、「四国」(49.1%)などの順。円安への対策については「特に何もしていない」が36.0%でトップ、「燃料費等の節約」で26.6%あった。
■参考:帝国データバンク|円安に対する企業の意識調査~円安をデメリットと認識する企業が半数に迫る~|
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150103.html