「転入超過」過去10年で最少 首都圏企業の本社移転調査

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帝国データバンクは、「2020年の首都圏企業の本社移転動向調査」結果を発表した。それによると、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)に転入した企業は296社で、3年ぶりに前年を下回った。

一方、首都圏から転出した企業は288社で、2年ぶりに増加。東日本大震災が発生した11年以降で最多だった12年(287社)を上回り、過去10年間で最多を更新。この結果、首都圏は10年連続で転入超過となったが、転入超過の社数は過去10年で最少の8社にとどまった。新型コロナで本社のあり方に変化が見られ、同社は「21年は11年ぶりに転出超過の可能性もある」とみている。

転入元は大阪府が56社で最多。以下、愛知県(26社)、静岡県(20社)、北海道(19社)、茨城県(18社)の順。昨年3位(25社)だった福岡県は9社で大幅に減少。転出先は40道府県に上り、大阪府が36社でトップ、以下、静岡県(30社)、茨城県(29社)、愛知県(16社)などが続く。業種別では、転入、転出ともに最も多いのはサービス業。企業規模では、特に転入において、年商「1億円未満」が117社となり、90年以降で初めて最多となった。これまで最も多かった「1億~10億円未満」(113社)は前年から16社減少。

■参考:帝国データバンク|首都圏・本社移転動向調査(2020年)~首都圏、企業の「転入超過」が過去10年で最少の8社に|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210410.html