日本貿易振興機構(ジェトロ)は「2020年のタイ日系企業進出動向調査 」結果を発表した。
それによると、活動が確認された日系企業数は5856社で、17年の前回調査に比べて412社増加した。日系企業の定義は、日本法人もしくは日本人が10%以上出資している企業。この調査は20年10月5日から21年3月12日まで実施した。
業種別に見ると、「製造業」(前回調査比0.1%減)は2344社で最も多い。以下、「卸売・小売業」(同9.3%増の1486社)、「サービス業」(同13.5%増の1017社)、「運輸業・郵便業」(同3.4%増の211社)、「情報通信業」(同9.4%増の209社)、「不動産業・物品賃貸業」(同88.0%増の188社)、「建設業」(同1.3%増の152社)、「金融業・保険業」(同4.2%減の91社)などが続いている。
製造業はほぼ横ばいだったのに対して、サービス業は調査開始以降初めて1000社を突破した。地域別では、首都バンコクを含む周辺10都県に全体の95%が集中しており、中でもバンコクは53%を占めている。日本側株主として大企業が出資した企業数割合は47.6%(前回49.1%)、中小企業・個人は52.4%(同50.9%)だった。
■参考:ジェトロ|「タイ日系企業進出動向調査 2020 年」調査結果|
https://www.jetro.go.jp/view_interface.php?blockId=31695433