貸付債権担保証券、170億円 2年度も組成実現―日本公庫

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日本政策金融公庫中小企業事業が、中小企業者への無担保貸付債権を裏付けとするCLO(貸付債権担保証券)を発行した。

中小企業者への無担保資金の円滑な供給を目的に、地域金融機関、日本公庫、機関投資家による証券化手法を活用した連携商品。組成規模は貸付債権総額170.04億円(昨年332.32億円)、貸付社数800社(同1,793社)、参加金融機関数14機関(同30機関)と、いずれも前年に比べ大幅に減少したが、組成そのものは6年連続で実現。

連続組成としては証券化支援業務開始以降で最長。コロナ禍でも担保に依存しない貸付メニューの一つとして地域金融機関に定着していることや、運用難の環境下、相応の利回りを確保できる商品として機関投資家の間に認知度が高まっていることなどが背景。3年連続でソーシャルボンド評価を取得、最上位の格付けが付与された。

今回のCLO(シンセティック型)の概要は▽発行日:令和3年3月16日▽発行会社:合同会社クローバー2021▽発行額:164.03億円▽当初貸付債権総額:上記▽貸付社数:上記▽地域金融機関:山形銀、七十七銀、清水銀、栃木銀、北海道信金、旭川信金、城南信金、多摩信金、高山信金、大阪信金、姫路信金、高松信金、熊本信金、新潟縣信組

■参考:日本政策金融公庫|地域金融機関CLOを発行~14の地域金融機関と連携し、中小企業者向け無担保資金供給の円滑化を支援~|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_210316a.pdf