経済産業省は、「グリーンイノベーション基金」の成果を最大化するための「基本方針」を策定した。
2050年カーボンニュートラル目標に向けて、令和2年度第3次補正予算において2兆円の「グリーンイノベーション基金」が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に造成された。官民でこれに経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援していく。支援対象はグリーン成長戦略において実行計画を策定している重点分野であり、政策効果が大きく、社会実装までを見据えて長期間の継続支援が必要な領域に重点化して支援する。
各分野別ワーキンググループを200億円以上の規模を目途に設置、グリーンプロジェクト部会や経産省、NEDOと連携しながら透明性・実効性の高いガバナンス体制を構築して進める。成果の最大化に向けた仕組みとして研究開発の成果を着実に社会実装へ繋げるため、企業等の経営者に対して、長期的な経営課題として粘り強く取り組むことへのコミットメントを求めていく。今後は、部会にて作成された基本方針に沿って以降随時プロジェクトを作成、個別プロジェクトを実施していく。
■参考:経済産業省|グリーンイノベーション基金事業の基本方針を策定しました|
https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210312003/20210312003.html